沖縄こどもの国親水施設 | 2021.10
敷地概要 計画地:沖縄市、沖縄県 建物概要 建物用途: 親水施設 延べ床面積:
生き物にとって最も身近な物質である水は様々な姿かたちで私達をとりまいています。 そんな霧や雲、雨、川の流れなど様々な水の様態を魅せられないかと思いました。 一般的な材料である塩化ビニル管によるワイヤーフレームの屋根によって水を噴霧したり、 雨を降らせることで自然現象を体験できる場を創り出します。大屋根の周辺には霧や降雨によって 生まれる苔やトンボやの生態系が生まれ、子供たちが自然に触れ合うきっかけを創出します。 照明計画においても水の多様な形を使い、ぼんやりした光や光の筋といった様々な演出ができます。 多様性を表現したフォトジェニックなツリー マスタープランの「つながるグラフィック」をもとに、沖縄の植物たちと組み合わせることで 自然を凝縮した多様性のツリーを提案します。 既存の地形とも関係を持ちつつも、新たな環境を作り出し、人々はそれを知覚し、時に順応しながら 思い思いの時間を過ごせる場所を提案します。 五感で自然を感じる ツリーからは間歇的に「水」、「霧」、「風(香り)」、「光(照明)」が放出されます。 五感の中で唯一「嗅覚」は脳にダイレクトに伝わるといわれています。 ふと通り過ぎた香りでこどもの国での楽しいできごとを思い出す。そんな体験を作り出したい と考えました。時間や季節に応じて、来るたびに新しい体験ができる親水施設です。 大地 ランドスケープとストリートファニチャーが一体的な造形となっています。 グスクや遺跡を想起させる意匠とし、文化と自然が入り混じった雰囲気です。 ベンチだったり見晴らしの良い小高い丘になったり大きさや形によって様々な場所が生まれます。 また丘を造成に、周辺の計画で排出された残土を一部処理できることも考えられます。