敷地概要
計画地: 大阪市、日本

建物概要
建物用途: そぞろ歩く
延べ床面積:

ジャングルの中をそぞろ歩く。側道あるいは歩道であった部分にジャングルの植生が繁茂する。ガラスケースに
閉じ込められた植生は大切にしないといけない自然の「はかなさ」を人に伝える。だからこそ鮮やかで
みずみずしい印象を放つ。熱帯の街の中を流れる川の遊歩道をそぞろ歩く。そんな情景を再現したい。
ガラスケースは複雑な構造ではなく、単純な温室と同じ構造である。太陽光を蓄え、冬でも熱帯の植物を
温かい環境の中に育む。

もちろん夏は排熱する。タイマーの自動灌水だけ施せば、ガラスケースの中でジャングルは元気に育つ。
夏はミスト散霧を施し、銀杏の木陰と、緑の中を涼しく歩く。ガラスケースはスタンディング・バーになったり
キオスクになったりあるいはちょっとした仕事ができるカウンターになったり変化するが、その間にデッキや
ベンチ等、人がたまるオープンスペースが漂う。冬もガラスケースが北風をカットし、陽だまりの中、
人々が集まる。