神戸新聞丹波総局 | 2002.08

神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
神戸新聞丹波総局 Kobe's Newspaper Building
敷地概要
所在地: 兵庫県氷上郡柏原
敷地面積: 745m2

建物概要
建物用途: 主用途、事務所、従用途、宿舎
構造・規模: RC造
建築面積: 331m2
開放感のある宙に浮いたような事務所を設計するに当り最終的にRC造を採用しました。大スパンやキャンチ
といった命題を解決するには一般的に鉄骨造の方が有利に考えられますが、振動やたわみ、またピロティー
部の自由度を考えると逆に可塑的なソリッドで全体を構成した方が良いと考えたからです。

但し、軽快な表情を出すためにスラブはあくまで薄く、そしてオフィスはPC梁の採用により、14.4mのスパン
を無柱としています。雑壁というものがなく、全ての面が構造体として機能するモノコック的な構造により、
このプランを成立しています。

事務所と宿舎は分離され、仕事の場と生活の場を空間的にも心理的にも距離を保つ様、努めています。両者を
つなげるブリッジは有孔折板のスクリーンが貼られ、背後の山の領域と中庭(駐車場)をそこはかとなく隔てる
結界となっています。同時に、ボリュームの置き方によって空間(領域)を構成することを考えました。

道路に沿って事務所のキューブが浮いています。空間の流れはキューブの下から駐車場でもある中庭に
つながります。そこで開かれた東を望むと柏原の城下町が遠望でき、宿舎の上には広がる空、
そして有孔折板越しに背後の山の領域が覗えます。空間はそれぞれの意味へと昇華されていきます。